マナブ(主人公)は、昔から嫌なことがあると、その記憶を失ってしまう不思議な性質を持った少年。そんな彼は、典型的なイジメられっこで、学校でも先輩のエイミとミサワから執拗なイジメを受けていた。ある日、いつものように学校の屋上に呼び出されたマナブは、そこで彼へのイジメを抗議するリサの姿があった。リサの言動に逆上したミサワが、彼女に掴みかかった瞬間、マナブの記憶が途切れ、気付いたときには、ミサワは首を掻っ切られ血の海に横たわり、リサは着衣を乱した格好で、意識を失い倒れていた。記憶を失っているマナブは、曖昧な供述しか出来ず、事件の容疑者として警察に逮捕されるが……。
「信じることの難しさ」「人は皆、多かれ少なかれ心の傷を抱えて生きている」をテーマに、心に傷を負った若者達が悩み、葛藤しながら成長してく姿を描いたサイコ汚染ノベル+AVG。物語は、主人公と、ヒロインとの関係や生い立ち等、過去の出来事を少しづつ紐解きながら展開していく。物語の冒頭で、殺人容疑で逮捕された主人公は、警察の隙を突いて逃げ出し、幼馴染のリサの家に身を寄せる。そして、これまでの弱い自分を捨て、生まれ変わろうと決意し、まず、その第一歩として、エイミにイジメの復讐することを思い立つ。主人公は、逃亡者と復讐者のふたつの顔を持ちながら、自分自身の過去と、現在の境遇に真正面からぶつかっていく。はたして、物語の結末には何が待っているのか?
九条理紗
渡会泉
志村詠美
志村麻里
九条香織
高杉百恵