東京の大学病院に勤務する新米医師、北浦高は、系列である「藤ノ森病院」へ赴任することになる。これから勤める病院に胸膨らませながら訪れるが、そこは山奥の寒村にある緊急治療用の総合病院だった。しかも、そこそこ立派な病院にも関わらず、夏には廃院が決まっているという。残務処理を任されたとぼやく高。恐らく今後の出世もこの病院同様期待できない……だろう。「藤ノ森病院」の医師は、外科医で院長代理の裕子先生一人、看護婦は婦長代理の猪苗むつみとナースの相模つかさだけという少人数。病院として機能するのか正直なところ不安だったが、通院患者は村人数名、入院患者もまゆみという少女一人だけ。そんな病院を舞台に、原因不明の難病に冒されているまゆみを中心に、かなりエッチでちょっと寂しい物語が展開していく……。