ほぼ30年前、レトロPCゲームの時代、その奥深くユニークな世界観で記憶に残る秀作RPGの復刻版。 当時、某PC専門誌のゲームアワードでも受賞した作品。 四角いマスでできた2Dマップ画面を含め、 “リニューアル”ではなく、昔のままの雰囲気を楽しめる“復刻”にこだわり、 また、キーボード/マウス/タブレットでのタッチ操作、全てに対応してプレイできます。 ※本作には、いわゆる「アダルトゲーム」の、“性的な接触”を直接表現している箇所はございません。 裸体表現をやめることによって、オリジナル版の世界観を壊したくない理由によるレーティングとなります。 「水」に恵まれ、「水」による魔法「水術」が発達した国「ソルティア」を舞台に、 1000年前に悪しき術士たちによって抹殺された神格「大水龍」の復活を目指す物語。 舞台となる世界の設定の詳細さ、「水」を軸にできあがった生物体系や社会のシステムなども、 よくある「ファンタジーRPG」と一線を画す理由のひとつです。 イベントやモンスターなどの全CGを、オリジナル版も担当した松田紘佳がリドロー(再描画)。 より表現力豊かな色彩や表情で、シナリオを堪能できます。 もちろん、オリジナル版のCGモードでもプレイ可能。 プレイ経験のあるユーザーの皆さんの思い出も喚起しまくりです。 当時からファンも多かったBGMは、現在のPC環境に合わせて再スコアリング&再録音。 ただし、オリジナルのゲーム音源の雰囲気を維持するため、 あえて「マウスによる完全打ち込み」での作成を敢行。 音の厚み、音色の豊かさは充実させつつ、あ えて、楽器鍵盤等からの入力とは違う“雰囲気作り”にこだわって完成させました。 ※復刻版では、オリジナル版の音源は使用しておりません。
レトロ感そのままの、2Dタイプの王道RPG。 難しいシステムではないので、武器による攻撃と「水術」(魔法)を使いこなして、 悪水生物と呼ばれるモンスターたちと戦いながら物語を進めていきます。 最初は“真っ黒”のマップですが、自分の足で訪れた場所は地形が見えるようになります。 地上をはじめ、点在する町や村、迷宮などを探検するワクワク感もお楽しみください。 「水術」には、「霊水」と呼ばれる特殊なパワーの宿る水を使います。 悪水生物たちの体は、この「霊水」でできているため、 倒すことで魔法の材料が手に入るとともに、 町や村の「水屋」では「霊水」の取引を行っているので換金も可能。 様々な道具なども買うことができます。 「水術」を修得した者のことを「水術士」(すいじゅつし)と呼びますが、主人公もそのひとり。 水の話を聞く「水声」、水に潜れるようになる「抗水」、 「霊水」を使ってあたりの地形を調べさせる「斥候水」(せっこうすい)など、 様々な術を操れるようになっていきます。 また、「水術士」は、自分の使う武器や防具も「霊水」で作り出すことができます。 レベルの低いうちは、それぞれの部位に使う『枠』を使いますが、 「水術」を極めていくことで、最後には「霊水」だけで、 最**の武器や防具を手にすることができるようになります。 「抗水」の術は、水の上を歩いたり、 水に潜ったりすることができるようになる技で、 「水術」レベルによって潜れる深さも変わってきます。
ソルティアは水の国。 豊かな水に恵まれ、古代から、人々は水とともに生活し、文化や経済を紡いできていた。 中でも「霊水」と呼ばれる、スピリチュアルなパワーを秘めた水の発見は、 歴史に大きな意味をもたらす。 その研究の中で、「水」が記憶を宿すこと、 そして、水と精神の波動を同調させることで、 水と語り合えることが証明さたのだ。 そして、「水」に溶け込んだ「生命力」「情報」「破壊力」などを引き出す媒体として、 「霊水」を活用する体系が築かれていった。「水術」の始まりである。 ある日、「水術」の技を高いレベルで身につけた術士夫婦が、 極限まで清めた「霊水」を使い、とある天界の神格を降臨させた。 それが、ソルティアの守り主であり、水の神でもある「大水龍」であった。 偉大な神力と存在感を前に、「水術」は信仰とも深く結びつくことになる。 人々は「水術士」たちに、普段使いの「水」を清めてもらったり、 冠婚葬祭を依頼するとともに、心のよりどころとして尊敬するようになり、 中でも「大水龍」と波動を同調させられる者たちは「水龍士」(すいりゅうし)と呼ばれ、 何世代もの間、ソルティアの信仰と文化において、大きな役割を担うこととなった。 「大水龍」の加護のもと、ソルティアは栄えた。 「水」と同じく、様々な人種、階級、価値観を溶かし込み… 豊かで寛容で多様性に満ちた社会が、多くの人々の人生に、安心と希望を与えていた。 …そのうち、そんな、おおらかな社会に溶け込まぬ者も現れ始める。 確たる信念を持ち、馴れ合わぬ者たち… 初めのうち、そんな生き方を選ぶ者の多くは、 「孤高なる者」として、やはり人々に尊重された。 新しい視点での発言。 「あたりまえ」に埋もれて忘れ去られた、深い意味の探求。 それは、普通に生活する者たちにとっても、心を揺さぶるものだったからだ。 …だが、時が経つにつれ、「孤高なる者」の中から、 その名前に反して徒党を組むグループが現れ始め、 一部の「水術士」たちと良からぬ企みを始めた。 その術士たちは、厳格な「水術」の運用と階級に不満を持ち、 自ら手にした「霊水」の力を、より奔放に… あるいは、より自分自身のために使いたいと願っていたのだ。 そんな動きが、時には満ち、時には引き… 表面上の普段通りの生活の影で、我欲や権力や**への欲望が、 密かにソルティア全体の足もとを、長い時間をかけて腐らせていった… そして、ある夏の夜、それは突然起こった。 神殿に降臨し、「龍水」の体に宿った「大水龍」が、 数名の黒き「水術士」たちによって、文字通り“打ち砕かれた”のだ! 飛び散った「龍水」は、国じゅうにばらまかれ、龍の神の姿は消えた。 ソルティアは、そこから、私欲と偏狭な権威がはびこる国へと転落の一途をたどる… それから1000年の時が経ち、 国の南東にあるルルアの町で、 つい2日前に病で母親を失い、天涯孤独となった、あなたがいた。 あなたには、生活のすべがなかった。 畑仕事の手伝いで、多少の腕力があるあなたは、 「刺水人」(しすいにん)になることを決心していた。 「刺水人」とは、悪水生物を倒して、 手に入れた「霊水」を売ることで生計を立てる者たちのことだ。 なんとなく憧れていた「水術士」になることも考えたが、 アシュラム(「水術士」の修行施設)への入学金も手元にない。 子どもの頃、両親が耕していた畑は悪水に**され、残された財産らしきものもない。 ただひとつ残されたのが、何か液体の入った水晶のペンダント。 1週間ほど前のこと、死期を悟った母親から、あなたは不思議な話を聞かされていた。 「私が死んだら、そのペンダントを、うちの井戸に投げ込みなさい。」と… その日の夜、母を失った哀しみや将来への不安で、 思考回路が止まってしまったような状態のまま、あなたは遺言を実行した。 ポチャン! そう深くない井戸の水面から小さな音が響く。 これは、一体、なんの儀式なんだろう? 働かない頭のまま、10秒ほどが経っただろうか? 真っ暗な井戸の底から、不意に清らかな青い光が点滅を始めた! 慌てて井戸に降り、水に潜るあなた! 井戸の底には、投げ入れたペンダントと、その横の壁のくぼみで光を放つ、青い小さな袋が見つかった。 そして、母がまだ元気だった頃に書かれたらしい手紙の入った、完璧に防水された大理石の器れ物も… 手紙には、家系の女たちだけに伝えられたという、信じがたい物語が綴られていた。 1000年前に起こったという「大水龍」の受難と、飛び散った「龍水」のこと… 光を放った『青き袋』は、「水術士」たちが「霊水」を入れるのに使う 『水術泉』(すいじゅつせん)を改良して作られた、 「龍水」に反応して輝く特別なものだということ… そして、あなた自身が、この『青き袋』を作り、 国じゅうに散らばった「龍水」を集め、 「大水龍」の復活を願った、古の「水術士」の末裔だと言うこと… 「…つまり、この袋が光ったってことは、このペンダントには『龍水』が入っているってことなのか…」 今も、目の前で点滅を繰り返す『青き袋』の口を少し開けると、 あなたは、ペンダントの金具をはずして、中の液体を注ぎ込んでみた。 …すると、袋は満足したかのように、点滅を終わらせた。 「驚いたな…」 普通なら、こんな話、信じるはずもない。 だが、孤独になって混乱しているからなのか… あるいは、さっきの清らかな青い光の点滅が、あなたの心に影響を及ぼしたのか… あなたは不思議と、母からの手紙を信じる気持ちになっていた。 「ぼくに、『龍水』を集めろってことか…」 その言葉は、誰かに聞かせると言うよりは、自分自身の決意への確認だった。 気がつけば、窓の外の空は、そろそろ白み始めていた。 凜とした朝の空気が、あなたの気持ちを引き締める。 しばらくは「刺水人」としてお金を貯めながら、「水術士」になって「龍水」探しの旅だな。 …あ、その前に、店で武器のひとつも買わないと… あなたの頭が、急に回転し始めた。 ついさっきまでのぼんやりした気分は、新しい目標を見据えたことで、前向きな決意へと変わっている。 日の出とともに身支度をととのえると、あなたは、長い旅の始まりの第一歩を踏み出した
スィルオン(=デフォルト名:変更可)
サーラ
アドサン
カルマンティ
ムーワ
コンカス
バザ
ドルナン
白蛇
ナム