 キャラクター |
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キモいさん
亡霊列車の車掌。 kind-hearted(親切で)meticulous(細心の) organism(有機的な)interface(インターフェイス) を自称し「親切さん」と呼んで下さいと求めるものの、 乗り合わせた者達からは「キモいさん」と通称される。 長い黒髪の、ぱっちりした目が可憐な娘だが それは見た目だけ。よく見ると気持ち悪い。 その外見は普段は人の形を保っているものの、 本質は人外の異妖であり、身体も不定形で、 ちょっと気を抜くとすぐに触手やらなにやらが溢れ出して異形化する。 そんな彼女の精神性は、乗り合わせた客たちへの漠然とした親しみと、 奉仕意欲と、そして知りたいと願う好奇心から成り立っている。 その言を信ずるなら、彼女は亡霊列車の端末である筈なのだが、 列車の目的地は何処なのか、何のために走り続けるのか、知らないらしい。 口調はどこかイントネーションに癖があり、 妙なところで言葉を区切る感じ。
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ゴドー・トルクエタム
前作年代史未来編登場キャラクター。 遥かな過去に駅から深宇宙に向けて出発し、 そして時を越えて帰還した女航宙士。 宇宙暮らしで鍛えられ引き締まった肉体と、 野性的な美貌の、スペースウェスタン女だが、 何かというと形容詞に「ゴリラ」が用いられる。 酒と馬鹿騒ぎとセックスをこよなく愛し、 刹那的かつその場その場の勢いで行動するタイプであるため、 無用のトラブルと破壊を呼びやすい。 しかし女版「トラック野郎一番星」でもあり、 一度なりとも交わした約束はなんとしても守ろうとする律儀な面も有する。
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シラギク・A(−・アルツェヴァルスカヤ)
前作年代史過去編登場キャラクター。 本来は『駅』の過去の時代の登場人物。 中央から、『駅』の航宙業務を終わらせ、 整理、封印するために派遣されてきた官吏の少女。 今回はその任務中に亡霊列車に飛ばされてきており、 その為にどうにか可能な限り早く、 列車から逃れて駅に帰還したいと焦っている。 銀髪の双子、ヒプノマリアとゼルダクララ および瑛とは奇妙な因縁有り。
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瑛
前作年代史現代編および未来編登場キャラクター。 逞しく駅の地べたを生き抜く ステーションチルドレンの一人。タアミナルのA。女の子のような可愛らしい顔立ちをしているのだが、 浮浪児暮らしが長いせいで図太く、容易に他人には頼らない。 そして実は、『駅』の歴史に深く関わる人物でもある。 銀髪の双子とシラギクとは浅からぬ奇縁がある。
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アージェント・猫実・ヘッポコピー
『駅』での情報宣伝および公共娯楽活動の一環である 、『映画車輛』の管理人である娘。 ハイスクールの制服風の衣装に身を包んだ、 ショートボブで眼鏡という風体で、生真面目で、潔癖で、 勉強熱心のように見える、のだが。 その内実は他人への陰気で陰湿な悋気と嫉妬が煮えたぎり、 かつセックスへの関心が異常なまでに強いという、どうしようもない性格をしている。 しかしこれまで相手をしてくれる男がおらず、いまだに処女。 なお裏の小遣い稼ぎとして、。 映画車輛を私的流用したポルノ映画の秘密上映会を開いている。
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ゼルダクララ&ヒプノマリア
前二作に共通登場キャラクター。 銀髪で風変りな金色の眸の、 お人形さんのように繊細な美貌の双子の姉妹。 いつも駅内をふらふらしており、その儚げな外見と衣装と相俟って幽霊扱いされる事もある。 『駅』で迷子になった者達への『案内人』などをやっているのだが、 裏では駅の地下暗黒街『河の下』での少女娼婦としても知られている。 まだ幼げな年頃である筈なのに、完成されて美しい典雅な佇まい。 ヒプノマリアは時代がかったいかめしい物言い。ゼルダクララは貴婦人のように優美な語調。 などがあいまって、女性としての得体の知れない深みを感じさせる。 この二人はとある理由により、『駅』の過去から未来に渡って登場する。 瑛とシラギクとは不思議な宿縁あり。
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朔屋
なぜか亡霊列車に迷い込んでしまった異郷の青年。 とにかく馬鹿で怠け者で重ねて馬鹿で、 善行を為すほどの気概もなく、悪事をやらかすほどの根性もない、 そのくせ酒と女遊びが大好きという どうしようもないダメダメなロクデナシ。 恐ろしくも見境のないことに、女性であるというだけで、 キモいさんにも手を出そうとして、性的な意味だけでなく、 正しい意味でも食われる。 しかし次の場面では何事もなくまた一行に混ざっている。
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