現代とは違う、妖怪が蔓延っていった世界の物語。 妖怪との共存を選んだ国ヒノモトでは、 一部の悪事を働く妖怪による事件が後を絶たない。 そして、その問題を解決するのが陰陽師という存在だった。 ここ最近では呪いというものが広がっているらしく、 全ての陰陽師は呪いを祓うために招集され、問題にあたっていくのだが… 没落した陰陽師家系である主人公にはお呼びが掛からなかった。 なんとかして見返そうと一人研究する中、 呪いには"陰陽師の精液"が有効であることを発見して…!?
・妖怪 科学ではなく魔法や呪術が進化した世界で、 発達していった怪異。国によっては魔物と呼ばれる。 世界規模で見れば妖怪は退治すべきものであるとして、敵対するのが当たり前になっている。 ・ヒノモト 八百万の神という思想がある島国。 世界中が妖怪と敵対している中、和解し共存する道を選んだ。 そのため海外からは異質に思われていて、外国との交易も少なくなっている。 ・陰陽師 祈祷や占術を扱う職業。 国によって様々な形で発達していって、様々な呼び名があるが、 基本的に妖怪にまつわる事件を解決する役目を担っている。 社会的地位は高いが、その反面妖怪関連の事は全ておまかせ… という風に便利屋としても扱われている。 小さな事件から大きな事件まで、 基本的にはどんなものでも妖怪が関わっていれば対処しなければならない。 些事にばかり構っていられないので、位の低い主人公などに丸投げされる事も多い。 ・式神 人間に使役される妖怪。または契約によって人間の味方をしている妖怪。 式鬼神あるいは識神とも言う。印による契約が結ばれている。
十 葉月(つなし はづき)
涼宮 翠(すずみや みどり)
佐久夜(さくや)
妙鐘(たかね)
十 渚沙(つなし なぎさ)