キャラクター |
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沢井夏葉(CV:杏子御津)
本編のメインヒロイン。
活発で明るく前向き、好奇心旺盛・行動的で勇敢と、
兄には無い長所をたくさん備えた少女。
すみや飛車角に庇護されて育ち、また牛鬼の とおことの相性も良かったため、幼児期には透を別格とし、人も妖怪も特に区別せず、
楽しく遊び、それ故また周囲の全てから愛されて育った。
山遊び、川遊びが大好きな上、幼少期から体力、行動力に優れていたため、透いわく「ちょっと目を話すと とんでもないとこまで一人で歩いていってる」という感じで、
その姿を周囲の人間たちから隠してしまうことも珍しくなかったが、
「牛鬼のとおこが守っている沢井家」の**なので、
近隣の妖怪たちが見つけ出しては沢井家まで安全に返してくれていた。
が、あるとき、山遊び中に、オオトメ釜の滝つぼに落ちてしまう事故があり、その際のあまりの恐怖から夏葉は事故の記憶を半ば以上無意識化に封じ込めてしまい
「よその街でくらしてみたい」と頻繁に言うようになり、透の医大進学の後押しをした。
「着いたーーっ。おにいちゃん! 早く早く!」
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有島ありす(CV:ヒマリ)
本編のヒロインの一人。 主人公・透の隣家、有島家の一人娘にして、村一番の美少女。 透のことは「隣家にいる幼馴染で、ずっと近くにいたから」という以上に、 「自分のことを、ルックスに全く関係なく普通の女の子として扱ってくれる」点でも**い好意を抱いており、 夏葉生誕時の「これからはありすもお姉ちゃんだね」発言や、医師でもある父の「じゃあ、透くんに診療所を継いでもらうか」発言などを 自分の中での言質とし「透さんの許嫁」を自称している。 好きなことには異常なまでの集中力と根気を発揮できるのだが、興味を持てないことには 全く集中できないタイプの脳の持ち主で、勉**は、興味を持てない部類のことであるため、テストの成績などは赤点や赤点ぎりぎりで、 両親には「東京うんぬん以前に、大学に入れるのか?」と心配をされている。 茂伸育ち、それも不至で、仕事のため、家にいれることが少ない父にかわって家の仕事を小さなころからやってきているので、基礎体力と根性はガッシリとある。
「お帰りなさい、透さんっ! 久しぶりです! 会いたかったですっ」
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すみ(CV:佐倉江美)
本編のヒロインの一人。あかしゃぐま、という童形妖怪。 あかしゃぐまは、愛媛、徳島などに生息する“幸いを呼ぶ”妖怪で 本来、茂伸にはいないはずだが「透が産まれたときに、呼ばわれ」沢井家を目指すことになった。 その際、生まれたばかりのすみの道中を気遣い、 一緒に茂伸まで来てくれたのが伝承が残るほどの妖怪である 「大傘妖飛車角(だいさんようひしゃかく)」ですみを届けたあとも、保護者のように見守っている。 “透を見守るために沢井家にいる”のがすみの存在理由であることに加え、“自分が透を育み、透は、すみの理想どおりに育ってくれた” という 愛着・欲目もあるので、深く**く透のことを愛している。 内心、自分が妖力、体力に著しく劣り、また 命ある限り童形でありつづけ、肉体的に成長できないことに 激しいコンプレックスを抱えている。 本質的には 内弁慶で か弱く怖がり。 その裏返しか大きく**いものの象徴としてクジラを非常に好んでいる。
「あんなんは わらわのパクりじゃ!」
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沢井透(CV:睦奥出流)
本編の主人公。 高知県茂伸郡茂伸村出身。現在は都会の医大に入り医師を目指している。沢井家と、隣家有島家とだけの孤立群落「不至」に産まれそだったため、有島家にありすが生まれるまでは、 沢井家に住んでいる童形妖怪あかしゃぐまの“すみ”だけしか 「自分以外の**」を知らなかった。 ありすの生誕後は「自分より小さな**」の存在に驚愕し、 すぐに彼の天性である保護欲に火が付き、とても良いお兄ちゃん役になった。 夏葉誕生以降の短い期間が、沢井家の最も幸せな時期で、 その後、父を、母を相次いで失くすこととなり、その際の入院治療を始め、兄妹の生活面において多大なる支援をしてくれた 隣家、有島家の主人、医師・有島尚武を深く尊敬するようになった。 透が茂伸村を出て埼玉で医師を目指すようになったことには、 両親の死と尚武への憧れと感謝とが**く影響している。
「夏葉、見てごらん? あれが僕たちの生まれた家だよ」
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ひめみや(CV:鈴田美夜子)
茂伸村の民間信仰ひめみや流の巫女で、村の実質的な最高実力者。
外見は20代くらいにしか見えない。
その本名、年齢ともに不詳で、村中の皆から、ただ「ひめみや様」と呼ばれている。
神事を行うため、被袴を身につけ、神歌を詠む姿などは本当に凛として
格好いいのだが、普段はだらしなさそうなお姉さんにしか見えない。
服装、髪型、身だしなみ全て、不潔ではないが、気をつかってないことがまるわかり。
また、神社の経営にも全く興味が無いらしく、村人が悩みごと相談などにくると、たいていの場合は他に振ってしまう。
ぼんやりと見えるが、村全体のバランスには常に気を配っており、
ひめみや流を奉じる中年以上の層からも、
ひめみや流の存在を特に意識しない若い層からも、非常に敬われている。
「はちきんなのはええことやき。今年の七星祭は、にぎやかになりそうちや」
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ちま(CV:宮沢ゆあな)
ひめみや様の飼っている二尾の白猫。
その正体は歳を経て化けるようになった化け猫娘。
化けた後は、細身でいかにも猫っぽい印象の若い娘となる。
ひめみや様の飼い猫だが、特にひめみや様に懐いている様子をみせることもなく、
全般、塀や壁の上から人間を見下ろしているような印象。
ときおり釣り人のビクから魚などをちょろまかす以外、
その他の人間ともほぼかかわらないが、
ちまが「おしゃれの見本」と思っているありすだけは例外。
猫系のときも人系のときもありすを見ると嬉しそうに近寄っていき、身をすりよせる。
「にゃるほど、さすがはありすさんニャ」
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滝女郎(CV:一色ヒカル)
主の七面頬(ナナツラオ)に命じられ、オオトメ釜、オオトメの関を守る大妖。 もともとは長く生きた女郎グモで人間に憧れているうちに変化できるようなった。 人間の姿が極めて美しく、蜘蛛姿(高さ3メートルの巨大蜘蛛)が 人間には実に恐ろしく映ってしまうので、人間に好意を寄せられ、 逃げられるという経験を繰り返し人間、特に男を嫌悪するようになった。 反面、自分の蜘蛛姿を畏れない者には極めて甘く、 人里に小さな分身を送り人間と交流するのをなによりの楽しみとしていたりもする。 分身は本体との距離が離れれば離れるほど小さくなってしまう。
「手前は滝女郎。七面頬様から、オオトメの関の番を任ぜられしもの」
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とおこ(CV:かわしまりの)
沢井家を守護する牛鬼。
大昔に、沢井家の裏の深い深い井戸に落ち、
それを沢井家の祖先にすくってもらった縁で
「牛鬼はおんをかえす。こまりごとがあったらいえ」という約束が成立した。
それ以来、なにかあると「おんがふえた」「おんがえしした」というようなことで、恩の総数はあいまいになり、とおこ・透の代までくると、
もう「たまに遊びにくる、親切なご近所のおねえさん」
くらいの感覚にまでなってきているが、沢井家は牛鬼への、
牛鬼は沢井家への礼を失するようなことは、決してない。
とおこは、牛鬼の中でももっともぼけーっとした、
あるいはおっとりとした気性の持ち主で、
人間形態のときは、その性格とぴったりした
人のよさそうな顔立ちと大きな胸とが持味となり、
警戒心ゼロっぽい甘さをぷんぷんただよわせる。
「おほしさまがとおこのてんじょう、くさがとおこのふとんだよ」
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有島菜穂子(CV:篠原ゆみ)
沢井の隣家、有島家の主婦。茂伸村出身で、 ごくごく普通に茂伸村に産まれ育ったのだが、 村の他の女の子たちとは異なり、「一度は東京に出てOLをしてみたい!」 という野望に取りつかれ、大土地の唯一のカフェ&レストラン『男爵』で、 15の時からバイトをし、こつこつこつこつお金を貯めて、 18の春に両親の反対を押し切って東京に出た。 が、なかなか就職口が見つからず、 腰かけのつもりで喫茶店のウェイトレスの口をみつけ、 そこの常連客であった尚武に片思いをする。 尚武の役に立ちたい一心で働きながら看護師資格を取り、 尚武の病院への就職を! という段階で尚武の方から告白を受け、 両想いだったことが発覚し、交際ののち婚約へ至った。
「透ちゃん、夏葉ちゃん。おかえりなさい。うふふ、二人とも大きくなって」
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有島尚武(CV:燦英志)
主人公・透の隣家、有島家の主人にして、村で唯一の医師。東京出身。 東大医学部→医学部附属病院というエリートコースを邁進し、 本来であれ茂伸村とは何らの関係を持たなかったであろう人物だったが、10年前に発症した、「致死性家族性不眠症(Fatal Familial Insomnia)」という、原因不明、発症後平均余命2年の病気に侵されたことが、彼の運命を一変させた。 西洋医学では有効な治療法を持たぬその病に絶望する尚武に、 当時はまだ婚約者だった菜穂子が「わたしの故郷の隣家に、病止祈祷の天才がいる。 騙されたと思って一度祈祷を受けてみてくれ」と懇願し、 茂伸村を尋ね“隣家の病止祈祷の天才”であるところの透の父、高芳の祈祷を受ける。 結果、尚武は完治し「西洋医学だけが医療ではない。 しかし、西洋医療にしか出来ないこともある」という高芳の言葉に感銘を受ける。 完治の後、菜穂子と結婚。茂伸村に移住し、すぐにありすが産まれる。
「立派なご挨拶をありがとう、夏葉君。大きくなったね。もうすっかりお姉さんだ」
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めっかい(CV:大庭弐勤)
ひめみや様の飼い犬。ヒヒ退治で名高い「播磨のめっかい」の末裔。
人間を深く愛し、その役に立つことを無情の喜びとしている名犬。
尻尾をふって撫ぜてもらうタイプではなく、
黙って人間の様子を見守り、イザというときに手助けをしてあげている。
茂伸村民は、**時代に一度は“めっかい”に
何らかの形で助けてもらっているといっても過言ではない。
また、狐狸妖怪にはめっぽう**く、
動物や妖怪と人間が諍いを起こしそうなときには、ほぼ確実に追い払ってくれる。
めっかいのほえ声は、狐狸妖怪をいっとき麻痺させ、また心胆から恐怖させる。
ひめみや様への忠誠度も極めて高く、かなり高度なお使いも平然とこなしている姿は、茂伸村の名物の一つとなっている。
「ワオン!」
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高畑厳芳(CV:水上司郎)
透たちには「厳じぃ」と呼ばれる 透とすみの父、高芳の師匠である老博師(はかしょ)。 虫祈祷を得意とし、また、米占いも、そう得意ではないが出来る。 米占を得意とし、大博師とまでよばれた高芳の死後は、米占が出来るものさえいなくなって しまったので、やむなく必要なときには占をたてている。 米占をするものの常として「未来をみてしまう重荷」を背負ってしまっているので、性格は寡黙で慎重。人との必要以上の接触は、意識的にさける傾向がある。 が、高芳が何かを抱え込んでいるのに、何もしてやれずに死なせてしまったことを**く後悔しているので、その遺児である、透、夏葉、 また遺児のようなものと思える“すみ”については、 出来うる限りの力になってやりたいと思ってもいる。 透に、博師としての素晴らしい才能があることに 幼少期から気づいていたが、高芳の孤独な死と、医師にあこがれる姿をみて、そのまま医師になり、茂伸を離れるのも良いだろうとも考えていた。
「透が理解しとらんもんじゃから、口先だけで教えたのかと不安に思うてしもうたわ」
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山木芳秀(CV:縛里悠太郎)
皆には村長、ひめみやからは秀坊と呼ばれる、村長兼博師。 博師としては山祈祷、山鎮めを得意とし、また祭り全般の作法に長け、 今いる博師達の中でもっとも多くの祈祷依頼をうける、名博師である。 村長としても、ひめみやの意向を忠実にまもりつつ、 行政関係の全てをつつがなくこなし、実に優秀。 「面倒なことは秀坊にまかせるきに」と、ひめみやに事務面での全面的な信頼をおかれている。 が、人間的というか性格的には、 おっさんらしさが軽率さとして出てきてしまったようなタイプで、どうにも言葉が軽い。 いわないでもいいこと、いってもしょうがないことをツルっといってしまい、 思わぬひんしゅくを買い、あるいはトラブルを招いてしまうようなことがある。 が、どこか憎めない愛きょうがあるところは、いかにも政治家らしい感じ。 高芳のことを 「いきなり偏屈になってしまった、残念じゃった博師」くらいに感じており、その裏側に何があったかなどは、全く気にとめたこともない。
「ほいたらおまさんは夏葉ちゃんかい。いや、げに久しいのう」
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