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作品詳細/商業ゲーム作品 |
価格:2,667円(税込:2,934)
還元:134ポイント
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信天翁航海録
製品仕様/動作環境 |
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ソフ倫受理番号 |
0006464D |
ダウンロード容量 |
1.54GB |
対応OS |
XP /Vista /7 |
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必須CPU |
PentiumIII 500Mhz |
推奨CPU |
PentiumIII 1GHz |
必要メモリ容量 |
256MB(XP:512MB/VISTA以降:1GB) |
推奨メモリ容量 |
512MB以上 |
解像度 |
800×600 |
色数 |
フルカラー |
音源 |
Directsound互換のサウンドボード |
ご注意:初回起動時のみインターネット接続環境が必要となります |
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あらすじ |
―――かつて、船があった―――
あー、あー、本日天気晴朗なれども波高し。進路ようそろ、では出港……信天翁(アルバトロス)号。 積み込む荷物は横流し品に銃器爆**飴玉お酒になんでもござれ、ただ阿片だけは勘弁な。 立ち寄る港は薄暗く、というより明るい陽の下には出られない。なにしろ船員達は船長以下人間失格の奇人の目白押し、脛に傷持つ奴が当たり前、頭がおかしい奴はこの船だと当たり前。 積み込む荷物も運ぶ船員もおかしけりゃ、泊まる先々もどこかが変だ。海図にはない、有り得ない島に遭遇するし、海往かば往ったで幽霊船やら巨大怪魚やらに巡り会う。 こんな毎日、信天翁号の愉快な毎日、潮風に当たればちょっとくらいのおつむの病気なんか吹き飛ぶ素敵な暮らし、だからみんな乗りこんでくる―――なんでか脱走したがる奴もいるけれど。 そして前途に立ちこめるは文字通りの暗雲大波、天気最悪にして波大荒れ、しかれど船員達の意気は絶好調。どんな大暴風雨が吹き荒れようと、どんな三角波がおっ被さろうと、船の中の方がもっと激しい。船員達は嵐より狂っている。 あー、あー、信天翁号、どこから流れてなにを求めてどこへ往く、それは大いなる謎。船長だってそのあたりの事、判っていない。 あー、あー、信天翁号、どこへ往く―――
―――なんだ、結局みんな、この船しか居場所がないんじゃあないかッ!?―――
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作品概要 |
いつとも、どことも知れぬ、古めかしい匂いに満ちた海や港――信天翁(アルバトロス)号の空前絶後、奇想天外、そして何ともノンシャラン(猥雑で投げやり)な航海録を紐解くのだ! 幻想と衒学の世界を妖しくも美しく照らす孤高の灯台“レイルソフト”が描き出す驚愕の海洋冒険奇譚ノベルがついにDL版で販売開始! 物理学と造船力学を挑発する謎めいた船“信天翁号”が遭遇する、怪奇な事件の数々! そして、怪事件以上に理解し難い奇人変人揃いの乗員たち! 明治大正期の探偵小説や冒険小説にインスピレーションを受けたペシミスティックで歯切れのよい文体が、無国籍で猥雑な幻想空間と極めて官能的なエロスをタップリと楽しませてくれるぞ!
大好評“紙の体験版”が電子書籍化され同梱! ノベルゲームの体験版は、ゲームよりも小説のようが読みやすいのでは? そんな発想から誕生した“紙の体験版”が、電子書籍化されてDL版に同梱! 古本屋の片隅で息づく妖しき夢想のような物語が、文庫スタイルで楽しめます!
「あっはっはっはーっ、ほーら鴨撃ちだ!」 「あっはっはっはーっ、銃は鼓動に合せて撃つ、それだけで狙いも技もいらないねえ!」 舞踏のようなポーズで傍若無人に撃ちまくり、そのくせ向こうの弾は届かない。あきれてしまうくらい好き勝手だが、青年は二人の無茶振りより、ついついそのひらひら舞い踊るプリーツスカートから伸びる太腿とその奥に、目がいってしまうわけで。つい先刻に死にかけていたにもかかわらず盛んな助平心(すけべごころ)の青年を嗤(わら)うべきか、修羅場を忘れさせるほどの引力を放つとは、やはりスカートの奥の暗がりこそさすがと激賞するべきなのか、ともかく位置としては高い位置、窃視(せっし)には絶好のアングルなのに、どうしてか深秘(しんぴ)の布地は寸毫(すんごう)もその尊影(そんえい)えお垣間見(かいまみ)させる事はなかった。――――(「紙の体験版・信天翁航海録」より)
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ゲームシステム |
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キャラクター |
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クロ(CV:金田まひる)
【船長】 嵐を呼ぶ船長という勇ましい触れ込みの、白子の痩せこけて目ばかりがぎょろぎょろ大きい小娘。 船長だと名乗りながら、普段はどうにもおつむが可哀相な状態にあり(思考能力が鈍化し、右と左も判らなくなるなど)、 信天翁号の主だった面子は愚か、下級船員にまで馬鹿にされ、 ストレス解消にしりとり遊びを**要されるは雑役にこき使われるはで、全く船長らしいところがない。 ところが気圧が大幅に下がると(たとえば大時化の前など)、 脳の回路がかちんと繋がって、神がかった知性と掌握能力を見せるようになる。 その為信天翁号は他の船なら確実に沈むような大嵐などを切り抜けて今に至る訳だが、 船員達は皆、船長のスイッチが入るから嵐になるのだと真逆に信じており、彼女が感謝されることは一切無い。 今度嵐を呼んだなら、宗右衛門の替わりにあんたを海にぶちこまんじまうぜとか脅されて本泣きになる。 でも本当は、みんな船長のことが大好きです。 漠然と、自分が何時でも賢くいられる、嵐が常時吹き荒れる海とかあればなあ、とか願っている。
「痛いのヤだよう。クロが嵐呼ぶんじゃないよう。ぶたないで蹴らないで、船から落とさないで」
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シサム・キサラ(CV:野月まひる)
【一等航海士の双子】 名はそれぞれ「シサム」「キサラ」。北海生まれの、一等航海士を二人でつとめる双子の姉妹。 二人で、というのは彼女達は常に相手の身体の一部と触れ合っていないと頭がおかしくなるという奇病に取り付かれており、 離れる事ができないから。二人が一番落ち着く体勢は、背中合わせに密着した状態で、 この体勢の彼女達は、高性能GPSシステム内蔵したような方向感覚と位置感覚を備える。 船員達の中でもまともな方ではあるが、密輸、かっぱらい、詐欺などの**罪行為はいとわない。 やむなく離れる場合はお互いを命綱で結び合うが、これで持つのは三時間程度。 そろそろ連れ合いを見つけてとっととこの船から脱走したいなあ、とか漠然と願っている。
「私はシサムで、そっちはキサラ。 ところで、私たちのうちどっちか一人は本当のことしか言わず、うち一人は嘘しか言わないの。 ―――さて、どっちがシサムでキサラか、一回だけ質問オーケーで、当てて見せて? 当てたら一晩付き合うよ。外したら身ぐるみ剥ぐからね」
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水夫長
ボースン、掌帆長、とも。通称は「龍(ロン)の親爺」。 航海士に港の酒場から適当に水夫をさらってくるよう指示したのが彼。 四十がらみの屈**な、顔から肩にかけて龍のある悪鬼の如き異相の男で、顔に相応しい荒くれ者だが、 活字中毒で一日一冊は本を読まないとたちまち幼児退行を起こす。 劇中では紙不足の時代に当たっており、仕方なくて一冊の本を何回も繰り返し読んでいたりする。
「ところで貴様、なんでもいいから本を持っておらんか。 ハイデガーでもシェイクスピアでもチョーサーでもなんでもいいぞ。 一冊につき一時間休憩を増やしてやる」
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ロックフォール・王(ろっくふぉーる・わん)
【機関長】 船の地獄のような機関室の一切を採りしきる機関長。 純黒の上下とアスコットタイ、髪型も隆といなせに決めて、丸い黒眼鏡の美男子で、 機関室にほとんど常駐しているにもかかわらず、シャツが汚れた例しがない。 物腰、言動もインテリで、掌帆長とはよく対立している。 信天翁号の、鉄屑の如き主機関を自在に操る機械の魔術師だが、 前向的健忘症にかかっており、近近に起こったことを覚えていられない。
「まあ座りなさい。掌帆長からの使いというのが気にくわないが、君には罪はない。 今ウイスキイ入りの紅茶を淹れてあげよう。 ……ところで君はなんでここにいるのです? 誰からの使いといいましたっけ?」
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彩久津泪(いろくづ・るい)(CV:水純なな歩)
【乗客】 一体なにを血迷ったのか、わざわざ信天翁号を客船に選んで乗りこんできた女性。 主人公とは知己。仕草、動きが淑やかで、常に優雅なる怠惰に漂うてあるような貴族的な女で、 船員達とは明らかに異なる人種の筈なのに、主人公はこの女がどうしても怖くてたまらない。 それは彼女が男を破滅させる類の美女であるからであり、 主人公も彼女と初対面時、身に覚えのない痴情のもつれに巻き込まれ、 一面識もない男から刺し殺されかかった事がある。それだけではなく、なにかある。きっとある。 こいつも絶対奇癖か奇病か異常体質の持ち主なのだ。なのにそれがわからない。 船員達も気づいていない。恐ろしい。判らないことが恐ろしい。ちなみに趣味はセックスとカードゲーム。
「ふう……退屈。なにかお話して。そうね。男と女が華々しく死んでいく話がいいわ」
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密航者(CV:高槻つばさ)
長い黒髪、黒目がちの綺麗な眸に白い肌の美少女にして、信天翁号の常連的密航者。 本人は毎回絶対この船だけには乗りこまないと密航者のくせして船を選り好みしつつも、 何故か毎回毎回信天翁号に潜りこむ事になり、 その都度船員達に締められては港に叩き帰されたり、簀巻きにされて捨てられたりしているのだが、 気がつくとまた乗りこんでしまって彼女、船員双方ともにうんざりする羽目になる。 ただ本人は否定しているが、極めてアグレッシヴなマゾヒストであるため、 適当に虐めてくれる信天翁号あたりがやはり似合いの船なのかも知れない。 彼女がそこまで密航に執着するのは、一つところに七日以上留まると精神異常を引き起こすという持病を有しているため、 常に移動状態にある船舶が理想の居場所となるから。 なお正規乗船しないのは、そんなお金などこれっぽっちも持たないから。
「ええと……なんでまたこの船なんだろう。 私、今度こそはちゃんとペンキが塗ってあって、 船員達も紳士な海軍のお船を選んだつもりだったんだけど」
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下級水夫達(CV:草柳順子)
船のあちこちで使役されたり、船底や機関室で石炭にまみれ蠢いたりしている****襟に半ズボンの水夫達。 全員同じ顔で、いつの間にか増えたり減ったりしている。普段は前髪で顔の半ばが隠れているが、 その貌立ちは大層可愛らしく女の子のよう。ただし全員例外無しにちゃんと「ついて」いる。 貌立ちはみな同じだが、口調や個性に差違はある。 船の中では比較的まともな部類に入るのだが、その為かえって人間扱いされていない。 どこからか補充され、どこかへと消えていく。物語を賑やかすバイプレイヤーその一。
「僕らは今日も今日とて荷運び仕事。 ちなみに餌は蛆ちゃんの湧いたハードタックルに薄いお塩のおつゆだけ。 そんな僕らの楽しみは、みんなでダンスを踊ること。今夜の曲は『樽を転がせ』だよ」
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智里(ともさと)
【殺し屋】 主人公を追って、女客と共に船に乗りこんでいた殺し屋。 金田一耕助みたいな衣装の、日本人なのになぜか蒼い眸の優男だが、 人には見えないモノが見えてしまっているせいで、 喋る言葉が脈絡なく、かつ意味不明で、会話がろくに成り立たない。 機関長や宗右衛門とウマが合うらしく、よく三者でチェスや花札を打っている。 藤蔓で巻いた、居合い拵えの刀をぶら下げるときもある。
「お前ね。俺が言うのもアレなんだが、お前―――見事なまでのダメ人間だなあ」
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朔屋直正(さくや・なおまさ)
【主人公】 本編の主人公。航海士達の色仕掛けに引っかかり、 信天翁号に二等航海士として引きずりこまれる羽目になった、 他の船員に比べれば比較的常識人だが、実は躁鬱の起伏激しい困りもので、 躁状態時は無敵の海の男となり(ただし全く根拠のない自信なので、結局滅茶苦茶弱い)、 鬱状態時には重力にさえ耐えかねて行動不能となる、鬱陶しい芋虫男となる。 一言でいってしまうと、助平で、臆病で、面倒くさがりで怠惰なダメ人間。 性的欲望に対してはストレートなタイプで、 港に着くとひゃっほうとお茶屋(隠語)のお姉ちゃんと自由恋愛しに降りていく(婉曲的表現)。 しかし女の子より酒が好きで、優先順位は酒>女の子となる。 信天翁号に乗りこんだ経緯はなし崩しだが、 漠然と面白おかしく遊んで呑んで暮らせる国にいければいいなあ、 この船はいろんな国に行くようだから、 きっとそう言う国もあるに違いないとか駄目人間な願望を抱いている。
「あああ堪忍してぇっ、その銭まで巻き上げられたら、明日のお酒呑めなくなっちゃうううっ」
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