天命に生き、そして死ぬ―― 時は大正。 近隣諸国との戦争を糧に、日本は軍事的・経済的に発展し続けていた。 そんな年の春、柊京一郎は故郷から帝都の大学へ進学するため上京することとなる。 市電や美しい洋風建築、ガス灯、豪奢なステンドグラス……。 のどかな故郷と違う発展した街並みに、京一郎は心を躍らせる。 しかしその発展を支えるため、さらなる力を望む軍部はあらゆるモノを呑み込み**大化していく―― 時に、人の命さえも顧みず。 華やかなりし大正浪漫活劇、開幕。