最愛の妹を亡くし、生きる希望を失っていた阿佐見輝彦(主人公)は、死に場所を求め、見知らぬ土地へとやってきた。絶景の広がる小高い丘へ登り、死ぬ覚悟を決めた輝彦だったが、突然、背後で自分を呼ぶ声が聞こえ、振り向くと、そこには顔面蒼白で慌てふためく少女の姿があった。一瞬、自分が自殺しようとしていることを見透かされたかと思ったが、そうではなかった。なんと、彼女の姉が崖から転落し、いまにも谷底に落ちそうになっているというのだ。急いでその場所に向かった輝彦は、間一髪のところ、彼女の姉を救うことに成功するが……。
石蕗深雪
石蕗雫
石蕗小夜子
神垣聡子