妹は情報リテラシーに乏しかった。 渡瀬克也は妹の寧々から恋愛相談を受け、妹ももうそんな年になったのかと克也は感慨していた。 克也は寧々の相談に真摯に応じると、寧々は人を愛する覚悟が決まったみたいだった。 克也は件の流れを受け、妹にはよほど好きな男子がいるんだなと認め。 応援してやりたいと思い、妹のSNSのアカウントのフォロワーからその男子の情報を得ようとした。 だが、寧々のSNSには異性の影もなく、ならあの時なぜエッチに対する相談も持ち上がったのか。 そこに不自然さを覚え、不安になり、寧々のアカウント名やニックネームで検索して彼女のブログを突き止める。 するとあるブログ記事のコメントにスパムで『パパ活をしませんか』との旨の書き込みがあり、寧々は律義に返信をしているのを見てギョッとする。 克也は慌ててパパ活専門サイトを総当たりして寧々を見つけ、どうしたらいいか悩んだ挙句、自分が妹の『パパ』になり一計を案じるのだった。
渡瀬寧々(わたせねね)